生きるための基本「呼吸」

わたしたちは呼吸を無意識のうちに行っています。呼吸はヒトが生きるために不可欠なこと。健康を保つためには肺の健康を維持することが大切です。

 

生きるための基本「呼吸」
ヒトは呼吸によって、体に酸素を取り入れ、内臓や細胞でエネルギーを燃焼させ、発生した二酸化炭素を排出します。この大切な運動をつかさどるのが肺です。だから肺機能が低下すると呼吸不全をおこし、酸素をより多く送ろうと心臓に負担がかかり、心不全につながります。肺は外気を直接吸い込むので、常に細菌やウイルスの危険にさらされています。最近再び増加傾向にある結核や肺炎をはじめ肺の疾患は数多く、それだけデリケートな器官だといえます。咳や痰、息切れなどの小さな症状を見逃さないようにしましょう。

注目されている肺疾患

■慢性閉塞性肺疾患(COPD)

 

慢性気管支炎や肺気腫を含む肺の病気で近年注目されており、今では日本人の死因の10位(平成21年厚生労働省)になっています。COPDは「肺の生活習慣病」と言われます。その理由は、病気の原因の多くがタバコだからです。これには受動喫煙も含まれます。その他に大気汚染、粉塵、化学物質も原因となることがあります。これらを吸い込むことで肺に炎症ができて呼吸がしにくくなる病気です。肺気腫では細胞が破壊。タバコをやめることで、細胞の破壊を食い止めることができます。肺がんや肺炎のきっかけになるともいわれる病気。病気を自覚し、早期治療に臨むことが大切です。

肺がん

肺がんは、がんの中でも死亡率NO1.初期症状が出ないことが多く早期発見が難しいがんです。気管や気管支、肺胞組織ががん細胞に変わると肺が機能しなくなり、呼吸不全を引き起こします。肺がんも喫煙の影響が大きいと言われますが、受動喫煙者や非喫煙者も肺がんになる可能性はあります。定期的な検診を受信するのが早期発見の近道です。

身体のゴミ掃除機能 マクロファージ

吸い込んだ細菌やウイルスはどうなるのでしょう? 私たちの身体にはゴミ掃除機能がしっかり備わっています。

 

マクロファージが体内の掃除人&免疫司令官

 

吸い込んでしまった細菌やウイルスは、気管の内部にある繊毛の働きにより咳や痰となって排出されたり、食道へ送られても胃液によって働きを止められます。中には繊毛を突破して肺に辿り着く細菌やウイルスがいますが、肺ではマクロファージという免疫細胞が活躍します。
マクロファージは白血球の一種で、最近やウイルスを異物として分解してくれるのです。マクロファージは、古くなった細胞や細菌やカビなどの異物を食べてくれます。体内の不要物を掃除するだけでなく、同じく免疫細胞であるヘルパーT細胞に指示を出し、免疫システム全体を活性化する司令官としての役割ももっています。

健康生活情報

肺を気遣った生活を始めてみましょう
喫煙者はまず禁煙。細菌やウイルスに打ち勝つ免疫機能を高めるために体力をつけ。腸内環境を整える発酵食品や食物繊維をとることも大切です。

 

■肺にやさしい生活習慣

 

・タバコを吸わない

 

・高たんぱく、高エネルギー食を心がける

 

・野菜をたっぷり食べてバランスの良い食生活

 

・呼吸法を身につけ、呼吸効率を高める

 

・適度な運動、ストレッチなどで呼吸器筋を鍛える

 

・外へ出る機会を増やす

 

・風邪などが流行している時は外出時にマスクを着用する

 

 

参考資料  三愛製薬(株) 健康情報誌(すこやか)号より

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