免疫細胞

私たちの体は、免疫細胞のチームプレーで守られている。

 

私たち人間の体には、病気にかかったときに自らの力で治したり防ごうとしたりする力が備わっています。それが自然治癒力、つまり免疫力です。
病気にかかりにくい人は、この免疫力が強い人といえます。
この免疫細胞の主体は白血球。免疫細胞には、それぞれに独自の役割分担があり、実に多彩な連携のもと、体に悪い敵を攻撃しています。
その免疫システムは非常に精密で合理的です。中でも重要な免疫細胞の一つが、「NK(ナチュラルキラー)細胞」と呼ばれるもので、常に体中をパトロールしながら、ガン細胞を見つけたら即座にその場で攻撃します。もちろんNK細胞は、細菌やウイルスも標的にする非常に重要な免疫細胞なのです。

 

NK細胞のほかにも、「マクロファージ」と呼ばれる細胞は、ウイルスの死骸、殺傷された感染細胞やガン細胞、寿命がきた赤血球や白血球などを掃除する働きを持っています。
さらに、強い殺菌能力を持ち、主にウイルスやカビを食べてくれる「好中球」、複雑な攻撃システムを持つ「T細胞」など、私たちの免疫細胞は、それぞれの免疫細胞のチームプレーで成り立っているのです。
本来人間には、このような素晴らしい免疫力が備わっているものの、食生活の乱れやストレス、生活習慣、紫外線などの様々な原因が重なり、せっかくの免疫力が低下してしまうことがあります。免疫システムがバランスを崩すと、外敵を退治できず、様々な病気にかかりやすい状態を生み出し、ひどい時にはガンになる恐れもあるのです。

免疫バランス

白血球(免疫細胞)のチームバランスが大切

 

「病気にならない身体になりたい」。それは、誰もの願いです。
動物の免疫と深い関わりがあるのが血液で、血液細胞のうち、免疫機能に作用するのが白血球です。白血球は、顆粒球、単球(マクロファージ)、リンパ球という3種類の細胞腫から成っています。この細胞腫のバランスが重要で、様々な病気の発症に関係していることが分かってきました。白血球の理想のバランスは、顆粒球60%、単球(マクロファージ)5%、リンパ球35%です。このバランスが乱れ、顆粒球が優位になるとガンや膠原病を発症し、リンパ球が優位になるとアレルギーを発症します。
最近の子供に多いアレルギーは、ストレスを受けることが少ないため常にリンパ球が優位となり、発症すると考えられています。

 

リンパ球は、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞からなっています。
ヘルパーT細胞は、キラーT細胞とB細胞に、ガンやウイルスなど外敵への攻撃命令を出す、いわば、司令官。このヘルパーT細胞から分化した、TH1細胞とTH2細胞のバランスの乱れも、病気の発症に関係します。
TH1細胞が標準値より減少するとキラーT細胞が動けなくなってしまい、ガンを攻撃できなくなります。ところが、多すぎると、膠原病やリウマチを引き起こしてしまいます。
TH2細胞は、抗体を産出する細胞ですが、多すぎると、花粉症などのアレルギー反応を起こしてしまいます。
では、これらの免疫細胞のバランスが崩れる原因は何でしょうか。最も考えられるのは、ストレスです。免疫細胞のバランスは、自律神経のバランスと深く関係しています。ストレスが過剰にかかると交感神経が緊張し、顆粒球が増加します。両者のちょうど良いバランスは、白血球中で顆粒球54%〜60%、リンパ球35%〜41%と言われています。
免疫細胞のバランスが整い、自律神経が安定すると、自然治癒力が高まり、免疫力も高まります。自然と病気になりにくい身体になるのです。

健康生活情報 (1)

新型インフルエンザ対策のカギは、免疫力の強化

 

世界中が警戒している新型インフルエンザ。
世界保険機構(WHO)でも、新型インフルエンザの世界的な広がりに応じて、警報レベルをフェーズ6まで上げました。
新型インフルエンザは、季節性インフルエンザと同じように夏季には沈静化しますが、秋以降に再流行の可能性が高いと言われています。現在のところ、新型インフルエンザを予防するためのワクチンは存在しません。
このため、ウイルス感染の予防のためには、手洗い、うがいなどを日頃からしっかり行うことが大切です。手洗いは外出後だけではなく、可能な限り頻繁に行いましょう。石鹸を使って最低15秒以上洗い、清潔なタオル等で水分を十分に拭き取ります。
また、咳やくしゃみの際の「咳エチケット」も感染防止の上では大切です。咳やくしゃみ等の症状のある人には必ずマスクを付けてもらいましょう。
さらに、人が多く集まる場所への外出を控えることも大切です。

 

そして何より忘れてはならないのが、免疫力の強化。
免疫力を上げるには十分な睡眠と栄養バランスのとれた食事、適度な運動など規則正しい生活をして体調を整える事が大切です。
大方の風邪対策が免疫力に頼っていることからすれば、新型インフルエンザ対策のカギは、免疫力の強化にあるといえるのです。

健康生活情報 (2)

「笑い」でストレス解消!

「笑う門には福来たる」

 

いつも笑い声が溢れる家には、自然に幸運が訪れるものです。
明るく朗らかにいれば幸せがやってくる。、身体も同じだと思います。
様々なストレス解消法がありますが、笑うこともそのひとつです。笑うことで副交感神経が刺激されて血行促進や緊張をほぐす効果を得られます。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化にもつながります。体に備わっている免疫機能がバランスよく働きます。笑って、緊張をときほぐして体をリラックスさせましょう。
どんな笑いでも口と目で笑うことができればストレスも軽くなり、前向きになります。
笑うことが大切なのです。
ストレスを解消するために、笑うよう心掛けてみてはいかがでしょうか。

 

参考資料  三愛製薬(株) 健康情報誌(すこやか)号より

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