誰にでも起こりうる「うつ病」

なんだかやる気が出ない。眠れない日が続いている。ちょっとしたことでイライラしたり不安になったりする・・・。
気分が落ち込み、体にも不調が現れるうつ病。今や特別な病気ではなく日本人の五人に一人が、一生のうちに一度は経験すると言われています。
子供から中高年まで様々な年代に見られる病気で、発症のきっかけや症状の現れ方も人それぞれですが、精神医学では大きく三つに分類されています。
まず、脳梗塞やアルツハイマー病、膠原病など、病気や薬が脳に影響して起こる、「身体因性うつ病」。
次に、原因のはっきりしないものに「内因性うつ病」があります。これは、「朝、憂鬱な気分が強く、夕方に軽くなる」「朝早く目が覚める」「好きな事をしたい気持ちもなくなる」などの症状が出るようです。
そして最後に、性格や環境が原因と考えられる、「性格・環境因性うつ病」があります。
これは内因性と違い、「気分は夕方の方が悪い」「寝つきが悪い」「好きな事をすれば気分が紛れる」などの特徴があり、投薬妬併せてカウンセリングが必要な事もあります。
こうしたうつ病は、心に関連した病気であるゆえ、周囲の人から「甘えている」「そんなのは気の持ちようだ」などと思われ、理解されにくいのが現状です。
さらに「うつ病」になりやすいのは、真面目で几帳面な性格な人が多いため、本人も病気だと思わず、適切な治療を受けないまま悪化させてしまうケースも少なくないようです。

早期発見、早めの受診でうつな気分とさようなら!

病気やストレスなどによる「脳内神経伝達物質」の乱れがうつ病の一因
決して気の持ちよう性格によるものではありません。

 

晴れた日ばかりが続かないように、曇りの日ばかりも続きません。ところが時に、いつまでも気持ちが沈んだままで復活しないことがあります。これが2週間以上続くような場合を”うつ状態”といいます。「特別な病気」などでは決してありません。誰でもかかる可能性がある病気です。

 

ストレス
病気・人間関係・仕事・身近な人やペットの死・引っ越し・・・

 

心と体の両方に以下のような多様な症状が朝から午前中にかけて強く出ることがあります。

 

・朝早く目が覚める、不眠
・頭痛、肩こり
・会社や学校にいきたくない
・食欲がない
・何をするのもおっくう、面白くない
・倦怠感、疲労感
・とりこし苦労
・罪悪感
・自傷行為
・性欲減退
・友人と会いたくない
・自殺を考える、実行する

 

早期発見、早めの受診でうつな気分とさようなら!
うつは治療によって治る病気。多くの人が、3〜4週間で回復に向かい始めます。

 

自分で解決しようと頑張らない!
副交感神経を通して視床下部を刺激!脳のリズムを整えましょう。

今日から始める心にやさしい生活

■趣味は凝りすぎず、適度に楽しむ。
無趣味で仕事一途もよくありませんが、凝り過ぎて自分を追い込まないようひとりで打ち込むのではなく、できれば、家族や友人と楽しみましょう。

 

■気分転換には慣れ親しんでいる場所を。
気分転換に家族で旅行はいいものです。でも、少し心が疲れているなと感じる時はまったく初めての場所はかえって負担になることも。以前に行ったことがあり、様子がわかっている場所のほうがいいでしょう。

 

■日光浴で生活のリズムを。
抑うつ気分や不眠の症状があると、生活のリズムも乱れがちになります。生活にメリハリをつけ、身体のリズムを整えるためにも、目覚めたら日光を浴び、昼間も程良く太陽にあたるようにしましょう。

 

■他人も自分も褒めて気分よく
人は、自分が認められていないと感じると大きなストレスを生じます。他人のいいところをを探して褒めることから、積極的にコミュニケーションを!

 

■運動は控えめに、食生活はバランスよく。
気分転換や不眠解消のためには、激しい運動より、ストレッチや呼吸法など気持ちを落ち着かせてくれる運動を。食事は1日3食を決まった時間にバランスよく!

健康生活情報

「五月病」は、学生だけの問題ではありません。
五月の大型連休も終わり、新年度から張りつめてきた気持ちが、急にダウンする。
新しい環境になかなか馴染めない・・・・。
五月病は元々、大学に入りたての学生にみられる症状として使われていましたが、最近では新社会人を始め、転勤したてのサラリーマン、子供の入学で環境が変わった母親など、多くの人に同様の症状がみられることが増えているようです。
五月病でよくある症状としては「憂うつ」「不安」「寝起きが悪くなる」「疲れやすい」などがあります。「うつ病」に似た症状ではありますが、異なります。ただ、症状が長引き重症化すると、そのまま「うつ病」になってしまうこともあるので、注意がひつようです。
五月病にならないためには、誰かに相談するなど、一人で悩まないことが大切。
毎日の食生活に気を配り、睡眠も十分にとるなど、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。

 

参考資料  三愛製薬(株) 健康情報誌(すこやか)号より

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