腎臓は高性能なろ過装置

腎臓はソラマメのような形をしており、握りこぶしほどの大きさで、左右に1つずつあります。
腎臓の働きにはいくつかありますが、最もよく知られているのが、老廃物の排出機能です。血液をろ過することで、重金属や薬剤などの老廃物や有害物質を尿として排出しています。一日に腎臓に流れ込む血液量は、なんと160リットル。そのうち1.5リットルを尿として排出し、残りはすべて体内に戻して再利用するという、優れた浄化機能を持っています。腎臓は、まさに、身体の「フィルター」であり、「浄化装置」といえるでしょう。
そのため、腎臓の働きが低下すると、体内に有害物質が蓄積され、血液や細胞が汚れ、抵抗力が弱まります。ひどくなると腎炎や腎臓障害などの病気につながり、最終的には人工透析治療が必要となってきます。

糖尿病性の腎障害に注意を

最近では、糖尿病に由来する腎臓障害が増えていることも特徴です。糖尿病により高血糖の状態が続くと、血管が動脈硬化を起こしたり、血液がドロドロになり、腎臓のろ過機能に支障をおこすようになります。糖尿病も腎臓病も、自覚症状がほとんどないまま進行するので、日ごろの健康管理が大切です。

腎臓の主な働き

@老廃物を排除する

 

A血圧を調整する

 

B血液を作る

 

C体液量・イオンバランスを調節する

 

D強い骨を作る

腎臓病にならないために

腎臓病は、自覚症状に気付いたときには、かなり進行していることが多いのが特徴です。早期発見のためには、腎臓からのサインを見逃さないことがポイントです。

 

●腎臓からのサイン
@尿の色  血尿や白濁尿、泡立っている尿は要注意。

 

Aむくみ(浮腫)  顔や足のむくみは、体内の水分や塩分の調節がうまくいかなくなっている証拠です。

 

これらの症状があった場合は早めに受信しましょう。また、生活習慣病の予防は、そのまま腎臓病の予防になります。肥満の予防、血圧の管理、節酒、禁煙、適度な運動を心がけることは、腎臓病をはじめとした病気になりにくい身体を作ることにつながります。

 

●今日から始める腎臓にやさしい生活

 

◎食物繊維の特徴である体に不要な有害物質などを吸着し排出する作用をもつキチンキトサンは、我慢強くて働き者の腎臓の働きを優しくサポート。

 

@食生活をしっかり管理する。
腎臓病と診断されると、症状の進行に合わせて食事療法が必要になります。
そうなる前に、塩分を控えましょう。香辛料・香味野菜を上手に使って!

 

A肥満を防ぐ。
太り過ぎは、全ての生活習慣病の大敵ですが、腎臓にも負担をかけます。肥満度を表すBMI(体重kg÷身長m÷身長m)が18,5以上25未満をめざして食生活と運動不足を見直そう!

 

B血圧が上がらないようにする。
心臓から送り出された血液は、4〜5分に一度の割合で腎臓を通過。従って高血圧は心臓だけでなく腎臓にも負担をかけることになります。高血圧の人は、たんぱく質や塩分を制御して、毎日決まった時間に血圧を計測する習慣を!

 

C睡眠・休養を十分とる。
風邪や扁桃炎にかかり、そのウイルスや細菌から急性の腎臓病になることがあります。風邪をひきやすい人は特に、日ごろから睡眠や休養を十分にとるように心がけましょう。

 

D年に1回は尿と血液の検査を
腎臓は、自覚症状があまり出ない病気です。ほうっておくと、気付かないうちにかなり進行していた知言うことにもなりかねません。年1回は、尿と血液検査で腎臓のチェックをしましょう。

腎臓にやさしい食材

■ 香辛料・香味野菜でおいしく減塩を。

 

症状によって、たんぱく質やカリウムなどを増やしたり減らしたり!

 

●香味野菜、ハーブ、香辛料・・・・・・・・ねぎ、しょうが、にんにく、シソの葉、セロリ、唐辛子、カレー粉など
(料理に風味を増して塩分を少なくできる)

 

●カリウム・・・・・・・・・里芋、長芋、ドライフルーツなど
(利尿作用。但し、高カリウム血症の人は注意)

 

●果糖・・・・・・・・・・・すいか、ドライフルーツなど
(すいかには利尿作用が。シトルリンという腎臓の細胞の修復にも役立つアミノ酸も含まれています。果糖は、エネルギーの補給に役立ちます。)

 

その他、腎臓に良い食べ物としては、栗、クルミ、黒豆、小豆をはじめ豆類、自然薯、山芋、里芋、キノコ類、ゴボウ、トウモロコシ、冬瓜、スイカ、胡麻、ハト麦などといった食品があげられます。ただし、上記に挙げた腎臓に良い食べ物・食材は、あくまでも現在腎臓病をはじめ、健康上で深刻な問題を抱えていない方が腎臓をいたわり機能を高めたりする上で、何らかの好影響を与えてくれる効能があると考えられている食品です。すでに何らかの腎臓病を発症している人であれば、さまざまな食事制限が必要となることが多く、医師から自分に合った正しい食事療法の指導を受けることが必要です。

 

また、腎臓病にかかると血液のろ過作用がうまく行われず、水分やナトリウムが体内に溜まりやすい状態になります。塩分の摂取量は、初期の時は、6g/1日に抑えます。むくみがある場合は、3g/1日に抑えます。腎機能が低下すると、たんぱく質の老廃物が排出されにくくなるので、たんぱく質を控え、不足しがちなエネルギーは糖質の多い食材を中心に補います。
但し、タンパク尿が出た場合は、良質のたんぱく質を補います。利尿作用があるカリウムをたっぷりとって、尿の濃度を薄め、腎臓の負担を軽くするのが一般的ですが、尿が減っている場合は、カリウムの排泄が滞り高カリウム血症をおこしやすいのでカリウムを制限します。腎疾患は、症状によってとった方が良い場合と制限しなければならない場合があるので、医師の指導に従って正しい食事療法をする必要があります。

 

 

参考資料  三愛製薬(株) 健康情報誌(すこやか)号より

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